「フラッシュ、これ嫌い?」
彼は言う。
外しても外してもすぐもとの場所に帰ってくる手に辟易としたもう一機は体の前で組み合わされた彼の手を見ないふりをして答える。
「嫌いだな」
「なぜ」
「仕事のじゃまだ。熱いからとっとと離れてヒートとでも遊んで来い」
部屋にはもう一機がキーボードをたたく音が響いてる。
「間違い」
カタカタカタカタ
「なにがだ。お前と違ってデリケートなんでねえ、熱いのも嫌いなんだ。どきやがれ」
「間違い」
「いいかげんに・・・」
「熱いの、じゃない。暖かいの、だ」
カタ
「言語プログラムまた更新しなきゃなあ」
「なぜ」
「そういう時は間違いじゃなくてうそって言うんだ」